フランス美術史家

1500    
1600    
1700    
1800    
1850 アンリ ベルグソン (1859-1941)
Henri Bergson 哲学/文学博士
『物質と記憶』『時間と自由』、『創造的進化』、『道徳と宗教のニ源泉』
現象学の先駆け。直観によってこそ生きた現実が把握されるとする独自の経験論を確立
Henri Bergson
1860 エミール・ マール(1862-1954)
Emile Male 美術史家
『ヨーロッパのキリスト教美術』『ロマネスクの図像学』『ゴシックの図像学』『中世末期の図像学』など
Emile Male
1870 エリー・フォール(1873-1937)
Elie Faure 臨床医/生物学者/美術史家
『形態の精神』
Elie Faure
1880 アンリ・フォシヨン(1881-1943)
Henri Focillon 形式主義的美術史学派
『かたちの生命』1974
『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』1974
「形は生きて芸術として存在する」
Henri Focillon
1890    
1900 ピエール・フランカステル(1900-1970)
Pierre Francastel 芸術社会学のフランス学派
『絵画と社会』『人物画論』、『 芸術の社会学的構造 形象の解読』、『形象と場所-クァトロチェンとの視覚秩序』1967
社会集団の枠内での作品解明
 
ユルギス バルトルシャイティス(1903-1988)
Jurgis Baltrusaitis リトアニア生まれの美術史家。アンリ・フォシヨンの娘婿
『アナモルフォーズ』『鏡バルトルシャイティス著作集』『幻想の中世』など
Jurgis Baltrusaitis
ルネ・ユイグ (1906-1997)
Rene Huyghe
『かたちと力』
Rene Huyghe
クロード・レヴィ=ストロース(1908- )
Claude Levi-Strauss 文化人類学者。ベルギー、ブリュッセル生まれ。
両親はユダヤ家フランス人で、生後間もなくパリに戻った。41年ににアメリカへ亡命。ニューヨーク「社会調査のための新学院」に招かれ、ブルトンやエルンストらの亡命中のシュルレアリスト、言語学者のヤコブソンと出会う。
記号論で芸術を読み解いた。
『野生の思考』
Claude Levi-Strauss
1910 アンドレ シャステル(1912-1990)
Andre Castel 美術史・文化史家
『ルネサンス精神の深層』『グロテスクの系譜』『ルネサンスの危機―1520-1600年』
Andre Castel
ロラン・バルト(1915-1980)
Roland Barthes 記号学者、思想家。
『零度のエクリチュール』
『美術論集─アルチンボルドからポップ・ア−トまで』
Roland Barthes
1920 ミシェル・フーコー(1926-1984)
Michel Foucault ポスト構造主義の代表的哲学者
『言葉と物』
『知の考古学』
Michel Foucault
ユベール・ダミッシュ(1928-)
Hubert Damisch パリ大学にてモーリス・メルロ=ポンティの指導もと哲学を修める。ジャズ・ミュージシャンとしての活動やユネスコ勤務を経て、1967年から高等師範学校の教壇に立ち、続いて1975年から1996年までパリの社会科学高等研究院で美術史を講じていた。
『パリスの審判―美と欲望のアルケオロジー』
『スカイライン : 舞台としての都市』
Hubert Damisch
1930 ピエール・ブルデュー(1930-2002)
Pierre Bourdieu 社会学者
『ディスタンクシオン』
同時代の同意文化圏において芸術的価値観や趣味は、個人の生得的傾向や自由な判断に属する物ではなく、階級や職業、教育水準の関数として社会的に規定されていることを示す。
Roland Barthes

ルイ・マラン(1931-1992)
Louis Marin
グルノーブル生まれ。高等師範学校卒業。哲学の大学教授資格を取得、文学博士。カリフォルニア州立大学サンディエゴ校、ジョンズ・ホプキンズ大学などで教鞭をとった後、1978年以降パリの社会科学高等研究院長(芸術言語研究センター)、国立文学センターの「文学」委員長などをつとめ、『クリティーク』誌の編集委員としても活躍。1985年にはフランスの文化使節として来日。該博な知識と学際的な好奇心を基盤に、記号論的手法で絵画、文学、言語、社会など多方面の事象の解明を試みている。
『語りは罠』
『声の回復―回想の試み』
『絵画の記号学―エクリチュール パンチュール』
『食べられる言葉』
『崇高なるプッサン』
『王の肖像―権力の表象の歴史的哲学的考察』
『絵画を破壊する』
『ユートピア的なもの―空間の遊戯』

Louis Marin
1940 ダニエル・アラス(1944-2003)
Daniel Arasse アルジェ生まれ。
高等師範学校を出たのち、古典古代文学の大学教授資格を取得。パリ第四大学やパリ第一大学などの教壇を経て、1993年からはパリの社会科学高等研究院で美術史を講じていた。パリにて59歳で逝去。

『 なにも見ていない―名画をめぐる六つの冒険』
『ギロチンと恐怖の幻想 』
『モナリザの秘密―絵画をめぐる25章 』
Daniel Arasse
1950 ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(1953-)
Georges Didi-Huberman
イメージの多層性、その錯綜した時間性(アナクロニスム)を、哲学、人類学、精神分析学などの視点を往還しながら考察している美術史家。パリの社会科学高等研究院で美術史を講じる。
『フラ・アンジェリコ 神秘神学と絵画表現』
『ヴィーナスを開く―裸体、夢、残酷』
『ジャコメッティ―キューブと顔』
Huberman


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