ドイツ/スイス美術史家

1500    
1600    
1700 ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン(1717-1768)
Johann Joachim Winckelman  考古学者,学芸員,古美術調査官
『ギリシャ芸術模倣論』1755年 『古代美術史』1764年
ギリシャ美術を賛美。芸術は自然を理想化すべきものであり、古代ギリシャにおいて達成されたとする。
芸術家の歴史ではなく、芸術の歴史を著した(文化史の展開)。
啓蒙主義の思想を反映
Johann Joachim Winckelman
1800 ヤーコプ・ブルクハルト(1818- 1897)
Jacob Burckhardt バーゼル大学教授 歴史家。ランケに師事
『イタリア・ルネサンスの文化』1860年
ルネサンスが中世から断絶した時期ではなく、中世人による古典文化の復興の時期と説く。
形而上学と経験主義の双方の長所を理解し利用した文化史家。
ヴァールブルクへの影響。
Jacob Burckhardt
1850    
1860 ハインリヒ・ウ゛ェルフリン(1864-1945)
Heinrich Woelfflin バーゼル大学でブルクハルトの後継となる。
『美術史の基礎概念』1915年
初期、古典期、バロック期からなる周期モデルを提案。
様式分類の5つの対概念でルネサンス美術とバロック美術を対比。
ブルクハルトに師事しながら、形式面の研究。
Heinrich Woelfflin
1870 ウォルター・フリードレンダー(1873-1966)
Walter Friedlaender ドイツでパノフスキーの師であったが、ナチスの迫害でアメリカへ亡命、
『プッサン』
『マニエリスムとバロックの成立』
 
1880 フレデリック・アンタール(1887-1954)
Frederick Antal ハンガリー
『フィレンツェ絵画とその社会的背景』
 
1890

ヴァルター・ベンヤミーン(1892-1940)
Walter Benjamin 作家、文化史家、文芸評論家、文化社会学者。ベルリンの裕福なユダヤ人家庭に生まれる。フランクフルト学派、美術の社会的機能にかんする問題に注目。
『複製技術時代の芸術』
『パサージュ論』

Walter Benjamin
アーノルド・ハウザー(1892-1978)
Arnold Hauser ハンガリーの歴史家
『マニエリスム 上―ルネサンスの危機と近代芸術の始源 (1)』
『マニエリスム 中―ルネサンスの危機と近代芸術の始源 (2)』
『マニエリスム 下』
Arnold Hauser
ヨーゼフ・ガントナー(1896-1947)
Joseph Gantner バーゼル大学でウ゛ェルフリンに師事。日本では、中村 二柄教授による論文「ヨーゼフ・ガントナーの美術史学」あり。
『芸術と社会』
『心のイメージ―美術における未完成の問題』
『レオナルドの幻想(ヴィジョン)―大洪水と世界の没落をめぐる』
『レンブラント』
Joseph Gantner
1900 グスタフ・ルネ・ホッケ (1908-1987)
Gustav Rene Hocke ブリュッセル生まれ。ボン大学でロベルト・クルティウスについて哲学博士号を取得
『迷宮としての世界』
Gustav Rene Hocke
1910    
1920    
1930

ハンス・ベルティング(1935-)
Hans Belting 中世美術史家
『美術史の終焉?』
『ドイツ人とドイツ美術―やっかいな遺産』

Hans Belting
マルティン・ヴァルンケ(1937-)
Martin Warnke
ブラジル生まれ。ミュンヘン、ベルリンで美術史、歴史、ドイツ文学を学ぶ。1964年、博士号、1970年、大学教授資格を得る。1971−79年、マールブルク大学美術史教授。1978年からハンブルク大学教授。彼の主張する「批判的美術史 Kritische Kunstgeschichte」の方法は、芸術作品を成立させる諸要素を政治的・イデオロギー的観点から解釈しようとするものである。
『政治的風景―自然の美術史』
『クラーナハ「ルター」―イメージの模索作品とコンテクスト』
Martin Warnke
1940 ヴォルフガング・ケンプ(1946- )
Wolfgang Kemp ハンブルグ大学教授
『レンブラント『聖家族』―描かれたカーテンの内と外』
Wolfgang Kemp
ボリス・グロイス(1947-)
Boris Groys
『全体芸術様式スターリン』
Boris Groys


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